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TENET テネットのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

クリストファーノーランの煮凝りである。

インセプションは無意識、インターステラーは別の次元と、いまのこの世界と別の世界線を並行して描くSFが多いのかと思っていたら、今度は時間の逆行世界。

スケール感がジョジョのラスボスなんだよな…。と書いててメイドインヘブンじゃん、となった。一巡後の世界は全ての人が行為の結果を知ってる、という…。あれ?思ったより同じだな?

違うのはプロセスで、時間の逆行はどうやら戻るのと同じ分時間を過ごさないといけない、というルールがある模様。
(これは劇中では認識できなかった。解説読んでやっとわかった。)

しかし逆行はマジでわからん。
逆行した中は全ての行為の結果がでていて、それを辿るだけ、になると思うのだ。

自由意思が介在しうるとしたら、それは逆行ではなく能動的な過去改変である。というか、そもそも自由意思で動けてるようにみえる。

でも、順行の時と同じ現象は再現されてる。(自分と組み手したり、車がクラッシュしたり)
これがへんで、じゃあ順行中に体験したことは変わらない=逆行中は体が順行の逆に自動で動くみたいな部分も本来あるはず。

うーん、、操作してるのは時間じゃなくてエントロピーだから、事象には干渉し得るのだ、みたいなのならまだ飲み込めるけど、予定通り車がひっくり返ったりニールの死が確定してるみたいな、変えれるとこと変えれないとこがある、というのがとにかくわからん。

ノーランの脳内ルールはあるのかもしれないけど、さっぱりそれはわからない。

順行と逆行で挟み撃ちもやりたいことはわかるんだけど全然理屈がわからん。

同じ時間軸から10分順行と10分逆行がスタートしたら、逆行側は作戦開始10分前に向かって時が戻っていくんじゃないの??
なんの事件も起きてない10分前にいってどうすんだ??

わからんだらけである…
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