どぅぐ

TENET テネットのどぅぐのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ドルビーシネマで鑑賞。

とてつもなく壮大で、難解なSF作品だった。
まず、間違いなく鑑賞者の理解を置き去りにする。だがそれでもなお、なんだかよく分からないけど興奮する!
という感情になってしまう。


なぜ時間は一方向にしか流れないのか。
古来から、物理学者たちを悩ませてきた究極の問いだけど、
『TENET』は、未来人から送られてきた時間を逆行できる装置、これを根拠、アイディアとして、時間の超越を可能とした作品だった。
その装置は、エントロピーを減少させて、時間を巻き戻すのだという。
量子力学の立場では、
時間という存在も、物体と同じように、どんどん分割していけば、最後は素粒子となるかもしれない。
と考えられているようだ。

そんな、''かもしれない''の域を出ない科学に、フィクションを結びつけて、作品として生み出してしまう所が毎度の事ながら、凄まじい。


「We live in a twilight world.(黄昏に生きる)」
「There are no friends at dusk.(宵に友なし)」
この合言葉も主人公が作ったのだとすると、考え方が変わってくるなぁと思ったり。
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