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TENET テネットのぴのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.9
映画史に残るといっても過言でもない大作だろう。

映像技術、ストーリー、コンセプト、演出すべてにおいて抜きんでていた印象で、純粋にノーランと同じ時代に生まれることができたことに、嬉しさを感じ得ないのである。

私には、後悔できない後悔があって、それはキューブリックのいる時代に、映画を知れなかったことである(キューブリックが亡くなったのが当時6歳とか)。

だが、キューブリックが残した足跡に、フィンチャーやノーランが立っている。そして、その時代に生きれているのだ。そんな壮大な感動を味わった。

内容は、ざっっっっっくり言うと「メメント+インセプション」という感じ。
映画の後半から時間が巻き戻りまくるので、そこからの興奮は止まらなかった。特にハイウェイのシーンは、あれ絶対ノーランが撮りたかっただけでしょ、という感じ(褒めてる)。
ちなみに噂の飛行機のシーンはさすがに規模がデカすぎて笑った。

「難解だ」とか「2回見ないとわからない」とかいわれていたが、そこまで身構えなくても楽しめた。ただ、一つ一つのシーンを丁寧に鑑賞しようと努力はする必要はあるかもしてない。また、DVDが発売されたあとに、ゆっくり鑑賞したいとは思う。

ちなみにラストは泣いた。それは2つの意味でである。
1つは単純にロバートパティンソンの運命に対して。
もう1つは、「感動を味わえるくらい、TENETを理解できたヨ!」という自分自身に対して。
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