いきなり生霊が現れるアホらしい展開がなるほど超平和バスターズ。でもテーマは悪くない。夢を諦めるな!みたいなありがちな物語の真逆をやってる。地元で家族のために生きるのも素敵なことだし、どんな夢も叶うガンダーラなど存在しないという、地方礼賛、子育て礼賛のようなハナシ。ガンダーラ(東京)で夢破れた慎之介と、ガンダーラ(しんの)に憧れるあおい。二人は家族や人々の想いを知り、故郷の空の青さを知り、地元で新らしい家族を作っていく。これは確かに新鮮な切り口だし面白かった。共同体志向のテーマや、身体の刻印で人間の繋がりを象徴的に表現するなど、「未来のミライ」と類似してる。最近、日本アニメがこぞって地域性や伝統性に言及し始めたの、興味深い現象だ。