みんと

ランジュ・ノワール 甘い媚薬のみんとのレビュー・感想・評価

3.6
暗黒街の大物の殺人事件からフランス階級社会の歪みを描くエロティック・サスペンス。
意表を突く展開が素晴らしかった。

なんと言っても、上流階級の貴婦人シルヴィー・ヴァルタンの美貌とエロスがとんでもない。ねっとり絡みつくような色気に圧倒される。
更には『ニキータ』の鬼教官で有名なチェッキー・カリョの滴る男の色気にうっとり。
そしてミシェル・ピコリはすっかり脂が抜けた(情けない?)老貴族と言った雰囲気。

オープニングの掴みが見事過ぎる故の失速感は個人的にネタバレ踏んだせいかな?いや、序盤からしっかり布石はあったけど、もしかしたら知らずに観てたら まんまと騙された気もする。

ただ、微笑みと気品で隠された上流階級ならではの闇が露呈されるラストは想定内だけどフランス的!
みんと

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