イップ・マン 完結のgesuのネタバレレビュー・内容・結末

極久しぶりの映画館。立川極上爆音上映。最高。


ドニーイェン演じる詠春拳の師イップマンの物語。4の今回が最終作。
お分かりの通り、単なるチャイニーズマーシャルアーツのカンフーマスターが暴れるバイオレンスアクションではない。
イップマンという1人の男性と家族の一生における思想の体現、生き様、ドラマだ。回想カットガッツガツ入ってきて思い入れクソ上がり。嫁、日本軍、マックスチャンvsドニー戦然り、タイソン、サモハンとか。過去作またみてえ。

ただ物語構成は流石に過去3作と似た流れに感じる。
異なる環境→現地の中国人と仲違い→もっとやばい外的脅威が襲う→大ピンチ→悪に対して誇りにかけて立ち上がる！みたいな。でもいいんだよもう。これでラストなんだから。
正しく穏やかにあり続けたイップ師匠も病を宣告されてからは更に悩みの色が濃くなる。
特に学校クビになった息子との関係をチャイナタウンの会長とその娘を通して再考するところは1人親の父としての苦悩が垣間見える。
サモハンの丸テーブル戦セルフオマージュかよ。最高。
急な青春アメリカハイスクールドラマテイストは笑える。ベッキー白人の悪人成分爆マシ演技素晴らしい。ビッチだのイエローイエローだの言い過ぎだろ笑
ルオナンは個人的にショートの方が可愛い。
李小龍のワンインチパンチ再現無条件でアガる。もうちょっと活躍して欲しかった気もあるが出過ぎるとそっちメインみたいになるから事実と逸れすぎた脚色されるよりよかったかな。
中国系米軍人の名前ハートマンとか狙ってんのか？
カラテ最強ってあの時代米軍まじであんな感じだったのかな？
会長とタイマン張る時、痛めてる方の腕を封印して片手同士でどつきあってたけど、アメ公とやるときはお互い痛んだ点を攻め狂ってた辺り、やはり同族同士の喧嘩と主義を別にした民族とのタマのやり取りは違うんやなと思った。

ラストはアウトレイジよろしくな、ぐうの音も出させない遺影end。残したものはとてつもなく大きく今なお広がっていますよ。
しかしブルースも、葉問の死から2年後には急逝してしまうとは…

過去作含め大満足。これからも繰り返し見ていくシリーズ決定。