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フェリシアの旅のBaadのレビュー・感想・評価

フェリシアの旅(1999年製作の映画)
4.1
恥ずかしながら、
これエゴヤンの作品の中でも好きな方。

善悪の垣根をさらっと超えてしまい、忌むべきはずの犯罪者の動機まで共感を持って描いているようでありつつ、最後には何故か救いもユーモアもある。

ガス・ヴァン・サントが『エレファント』で効果的に使った、善悪関係なしの平等な描写を、もっとさりげなく日常的な形ですんなりと使っているが、体裁は普通のウェルメイドのドラマであるというところがなかなか心憎い。

無垢な少女役のエレーン・キャシディも、食通のおじさん役のボブ・ホスキンズも、料理研究家の母役のアルシネ・カーンジャンも三人三様魅力的で共感できる人物として存在している。
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