【下手なホラー映画より怖い】
カナダ・英国合作。アトム・エゴヤ監督作品。1999年制作。
アイルランドに住む17歳の少女フェリシア(エレーン・キャシディ)は、恋人が英国に行ったまま音信不通になってしまい、なおかつ妊娠が明らかになったため、自ら英国に探しにゆく。慣れない土地で右往左往する彼女を援助してくれたのが、親切な中年男(ボブ・ホスキンス)だった。 持ち金を盗まれてしまった彼女はやがて彼の邸宅に身を寄せる。 彼は彼女にさまざまな助言を与えてくれるのだが・・・。
中年男を演じるボブ・ホスキンスが絶妙の演技を披露している。さりげないのに、下手なホラー映画よりよほど怖いのである。惜しむべきは最後のあたり。ここの脚本、もう少し何とかならなかったのかなあ。何とかなっていれば大傑作になったと思うんだが。