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愛欲の港
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『愛欲の港』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.3
ベルイマン初期の作品。原題は「港町」という意味。

女性の描き方は流石ベルイマンという感じ。更生施設、堕胎といったテーマを真っ向から描いている。それだけになげやりなラストが気になる。

自殺未遂をした女と港湾労働者の男、二人は愛し合うが、ある夜女は自らの過去を語り始める…

ベルイマンらしく一カット一カットがキマっている。叙情的な音楽は控えめに淡々と、しかし雄弁に語っていく手腕はこの頃から。

後半怒濤の詰め込みっぷりでスウェーデン社会の闇を語っていくが、もう少し尺が欲しかった。中途半端に希望を描くラストが弱い。主役二人はともかく、その他のキャラクターを存分に描き切れているかというと…

ベルイマンにしては商業的なつくりはあるが、初期作品としてはまぁこういうものかなという印象。緊張感ある展開で物語を引っ張っていくのは流石だし飽きない。終盤に向けてもう少し丁寧にみせてくれたら言うことなかったんだけど。
McQ

McQの感想・評価

3.6
「どこでそんな汚い言葉を覚えたの!」「あんたに送り飛ばされた施設で学んだ言葉よ。」

開始早々から絶望しきった空気が漂う、、彼女の表情から、取り巻く環境から匂わせるのは彼女の〝暗い過去〟だった。

「不良少女モニカ」よりは、はっちゃけて見えたが、ヤンチャな頃の詳細が見えないせいか、どちらかと言うと大人の身勝手さの方が際立って見える。時代の違いからか、(なにせ40年代の話である)夜中に遊び歩いてるぐらいで施設送りだなんて鬼としか思えない。

この施設についての描写もほぼ寛いでるシーンが映し出されるだけなので、そりゃ戻りたくない気持ちも分かる!と思わせるような過酷さは感じ取れない。

所々で時代を感じさせる違和感はあるものの、終始ムスッとした彼女の表情が満面の笑みに変わる瞬間、モノクロがカラーに見えた。

終盤のエグい展開での彼女の言葉が突き刺さる。このシーンはパワフルだった。(オチは弱い、、)
pika

pikaの感想・評価

3.5
ベルイマンのフィルモグラフィーの中で後期のテーマである「肉親の愛憎」の実験作という位置づけにして見ると面白いが、キタキタコレコレ!というベルイマンの真骨頂でもある人間の内面や互いにある愛憎の抉り出しのシーンはチラッと顔見せ程度でサラリと終わる。
「不良少女モニカ」と対比して見るのもアリかも、うーむ。

女の子の方だけを掘り下げれば、時代を反映し社会から爪弾きにされた子供達の声なき叫びを深く味わえそうなものだが、物語の軸はシンプルなラブストーリーと言った趣で、ピリリと効いている部分はあっても全体的に見ると凡庸な印象。
脚本はとてもいいがキャスティングや演出も「らしさ」が薄く、ベルイマン映画として見ると物足りない、がデートで娯楽を楽しむにはうってつけなドラマ映画ではある。

この時期何かあったのかな?
(エヴァ・ダールベックちょこっと出演)

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