「ア・ウォーク・スルー・H」
本作はピーター・グリーナウェイによる1978年に作られた41分の短編映画である。冒頭から事務所のような室内を前進するカメラが左右シンメトリーの内部をカメラに捉える。そして絵を紹介するナレーションが始まる。この時、カメラはずっと長回しである。徐々に音楽も始まり、絵画の作風をアップにして画面いっぱいに見せる演出。これは確実にフェルメールが好きなピーター・グリーナウェイによっての全く私的なドキュメンタリー映画だと思う。この作品のタイトルに付いているアルファベットのHがどういう意味なのか知りたい。地獄なのか天国なのかどちらとも頭文字にHは付くし、どうなんだろう。