こたつむり

うさぎドロップのこたつむりのネタバレレビュー・内容・結末

うさぎドロップ(2011年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

松山ケンイチさんに似ているこたつです。こんにちは。まあ、似てると言っても眉毛と眉毛の間だけなんですけどー。それって、シワだけってことですけどー。

と、鑑賞中にどうでもいいことを考えてしまうような作品でありました。

でも、芦田愛菜さんの演技は素晴らしかったですね!僕は地上波の番組をほとんど観ない人なので、ほぼ初対面でございました。
いやあ、噂はかねがねから伺っておりましたが、これが天才子役さんですか。うん。噂に違わず。僕は素人だから演技云々を評価することはあまりしないのですが、彼女に至っては別格だということが解りました。
彼女は『泣く』という演技をするときに、溜めるんですねえ。堪えるんですねえ。あれがとてもリアリティがあるんです。本作撮影時は6歳か7歳くらいでしょうか。我が愚息と同じくらいの年ごろで、ここまで自然で存在感を醸し出せるのですか。ただただ感嘆するだけでありました。

うん。あと…本作の見どころは…。
時間は有限なので…。
観ない、という選択肢もあるかと…。
同じ時間以上を費やしてでも原作を読まれた方が…もごもごもご。

と、もごもごしてるのも精神衛生上よろしくないし、さくっとぱきっと書いた方がスッキリすると思いますので、ダメな部分を簡単に書きますと。

外見だけ似せようとして中身が似てないキャラクタ。
映画オリジナルのシーンは全てカットしても成り立つという事実。
製作者が原作のテーマを読み取れていないので、方向違いに進んでいく物語。
現実に即していないから感情移入を妨げる描写…特に子育ての映画なのに、その部分が現実的ではないのは大問題!これじゃあ子育て経験者も未経験者も共感できないと思うんですけどね…。と言うか、子育て未経験者に本作を観ていただきたくないなあ、なんて驕った思いもちらほら。だって、子育てはもっと大変で、もっと面白いと思いますから!…まあ、いつだって一番大変なのは母親ですけどね。はい。足を向けて寝れませんよね。

ということで、原作既読者にとっては目を覆いたくなるような、最近の邦画のダメなところを凝縮したような作品でありました。
しかし、途中で何度も挫折しながら鑑賞し。エンディングを迎えたときの徒労感はなかなか味わえないものだと。ポジティブに捉えて。この感想で少し毒を吐いて(ネタバレ設定にしているから良いですよね?)。
また、明日も映画を楽しもう!
そうしよう!えいえいおー!


ふー。
こたつむり

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