寝不足はいかんよ

ひとよの寝不足はいかんよのネタバレレビュー・内容・結末

ひとよ(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

父親の暴力に耐えかねた母親が子供達を守るために父親を轢き殺してしまう。父は子供達を家業のタクシー運転手にすることを決めていたけど、子供達には自由に生きて欲しいと子供達を解放するためにしたことだった。でもやっぱり人殺しは人殺し。世間から責められ子供達はやりたいこともできずやさぐれた日々を送っていた。そこに刑期を終えてしばらくよそで働いていた母が戻ってきて、家族の絆を取り戻すお話し。

やっぱり田中裕子が雰囲気あって良かったな。失礼だけど、苦労とか不幸が似合う。長男は親のことを隠して結婚して子供をもうけたけど妻に心を開かないのと言い合いになった時に手をあげてしまったことで別居中。次男は東京でエロライターみたいなことやってて、でも本当は小説家になりたくて家族の話をネタにして売って有名になろうと目論んでる。長女は自分たちを救ってくれた母を恋しく思っていて帰ってきた時も戸惑いながらも受け入れてる。

稲丸タクシーの人たちがみんないい人。服役中も会社を守ってくれた母の弟とその息子。出所した後は息子の代になってたけど見た目はいかついけど、明るくていい人。本当は漁師になりたかったらしい。

冷静に考えたら子供連れて逃げたらええやんって思うんだけど、高校生から小学生まで3人も連れて逃げて生活していくって大変やもんね。でもDV父殺すよりはましだよね。