ようこやまもと

ひとよのようこやまもとのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.1
これは良い映画だった。
言葉にできない複雑な家族の形を描く。もがき苦しみながら、ぶつかり合って、それぞれの想いが交錯する。
家族、夫婦、親子、兄弟という、近いからこそ強い想いがある関係と、過去・現在・未来が絡まり合っていく。逃げたり向き合ったり、変わったり変わらなかったり。そこには正解も失敗ない。ただ時は平等に流れて、生きていく。そうやって人生は進んでいく。

どの家族にもいろんな問題やら抱えてるもの、想いがあるだろう。その浅深や大小、目に見えるか見えないかは置いておいて。人間の機微を絶妙に描き出し、ありのままを曝け出した。

白石和彌監督と全俳優陣の魂を感じた。
佐藤健ってこんなに演技できたの知らなかったな。笑 そしてダイゴが出てきた時はやっぱ芸人のイメージが強くて合わないと思ったけど、ユーモア的な感じだったのか、悪くなかった笑