こーた

ひとよのこーたのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.0
子供の人生は全部親のせい?
人によって意見が異なるテーマだからこそ、観た後にいい余韻が残るストーリーでした。
かつて罪を犯した親と、その罪の片棒を担ぐ子供たち。2つの親子をモデルにして進む物語は後半にかけて交差していき、ある時決定的にぶつかり合う。稲村家は子供を守るため、という大義名分があったからこそ子供は親を信じられ、親がいなくても子供たちは真っ当に育つことができた。一方堂下家はがっつり犯罪をしていた父親が足を洗ったからと言って、綺麗さっぱりに拭えるわけではないことを思い知らされる。親の罪によって両家族の明暗が分かれる形になっていた。
何にせよ、親が子供に与える影響というのは絶大なわけで、100%ではないにしろ親ガチャというのはどうしてもあるわけで…。過去に捉われず、前見て生きようってことですかねえ。
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