HAYATO

ひとよのHAYATOのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.0
2024年8本目
『虎狼の血』の白石和彌監督作
劇団KAKUTAによる舞台作品を原作に、15年前に起きた事件によって人生を大きく狂わされた一家4人が再会し、崩壊した家族の絆を取り戻そうとする姿を描く。
地元・茨城が舞台。
テーマがテーマなだけに邦画特有の重苦しい空気が流れているけど、絶妙なユーモアとアクションを差し込むことで、エンタメ映画としても楽しめる内容になっている。
終盤のカーチェイスは原作にはない演出のようだけど、映画ならではの表現を取り入れている点が素晴らしく、とてもスリリングで迫力があった。
知らぬ顔はいない豪華キャストによる演技合戦は見事としか言いようがなく、それぞれの役者さんのポテンシャルを引き出す白石監督の手腕が光っている。
千鳥の大悟さんが『トークサバイバー』以外で演技をやったことがあるなんて知らなかったわ。
メインストーリーと堂下親子のサブストーリーが絡み合う展開に、家族の繋がりや親の責任について考えさせられた。
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