Shin

ひとよのShinのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.4
試写会の応募なんかを見ていた時は『ひとよ』としか記載されてなかったので、てっきり"人よ"なのかと思ってましたが。
タイトルをよく見ると小さく"一夜"とも書かれており、おそらくは両方の意味が込められているのだと思います。

原作は劇団KAKUTAを主宰する桑原裕子が、2011年の震災を期に、本当の再生とは何かを描いた作品らしいです。

あらすじにあるとおり、稲村家の三兄妹が、母から衝撃的な事件を知らされるところから始まり、15年後の家族の再生がストーリーとなっています。

一見、重たくて暗いイメージが浮かびますが。
タクシーの無線を使った可笑しな会話や、エロ本を万引きするくだりがあったりと、意外にも笑ってしまうシーンが結構あります。

中盤あたりから、佐々木蔵之介が演じるタクシードライバーの堂下の親子の話も入ってきて、これは物語を広げ過ぎなのではないかと危惧しましたが。
タイトルの"一夜"にも通じる重要なキーマンになっています。

そして何と言っても、母のこはる役の田中裕子さんが素晴らしいです。
不器用で突飛な行動をする時もあれば、もう何か観音様のような表情をするシーンもあって、惹き付けられます。

家族の絆を描いたヒューマンドラマが好きな人にはオススメですよ!



あとがき

この日は朝から本作、午後に映画『CLIMAX』(レビューどうしようかな🤣)、夜に知り合いの舞台鑑賞と、かなり詰めこみました。
またこの舞台があまりにつまらなくて💦
舞台にもFilmarksのようなレビューサイトがあればいいんだけどな。
まあ、だいたいの小劇場は1週間くらいで終演してしまうので、無理でしょうけどね・・
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