劇場で観てきました。
素晴らしい。
嗚咽が出るほどとかではない、表情はそのまま頬をツーっと自然と涙が流れて止まりませんでした。
ある夜に暴力を振るう父親から3人の子供たちを守るために父親を殺害した母親がそのとき約束通り15年ぶりにふらっと帰ってきた。
あの夜から15年の間に、殺人者の子供と世間から様々な仕打ちを受けてきた3人の子供たち。
それぞれ夢や自由を奪われてきた。
耐えながらも現在それぞれ悩み苦しみ不器用ながらも生きているのにそこに突如現れた母親。
殺人という手段でしか子供たちを守れなかった。それが正しかったと信じている、それが不器用な母親なりの愛だった。
現在、抱えている問題や時を経て蓄積してしまった憎しみで母親からの愛に対する想いの表現の仕方がわからない子供たち。
そんな子供たちがそれぞれ想いを解放したとき涙が止まりませんでした。
そしてこの家族は似たもの同士なんだ。1度は壊れたけどやはり繋がっているんだ。と更に泣けました。
ストーリーも素晴らしいのですが、同様に役者勢の演技がとんでもなく凄い。
泣ける=良作とは言いませんが絶対に劇場で観ていただきたい作品です。 「ただの夜だったんですよ。自分にとって特別なだけで。他の人からしたら何でもない夜なんですよ。でも、自分にとって特別ならそれでいいじゃないですか」強い言葉だ。