のんchan

ペトラは静かに対峙するののんchanのレビュー・感想・評価

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)
3.5
スペイン語🇪🇸を聴きたくて選んだけど、カタルーニャ語と入り混ざってました。この作品だと好きなスペイン語が冷たく感じてしまったわ。なんだか後味の良くない作品だったな〜😔


主人公のペトラは画家。カタルーニャにある高明な彫刻家ジャウメの邸宅へ共同制作をするために滞在する。そこでは息子ルカスや家政婦テレサと仲良くなるが、ジャウメは酷く高圧的な人物で、妻のマリサは「夫から学ぶことは何もない」と言い放つ。そして息子ルカスは父から見下され相手にされていなかった。実はペトラが邸宅に侵入した理由はジャウメが自分の父親ではないか?と探る旅だったのだが、そんな中テレサが自殺する...

第7章からなるサスペンスだが、いきなり第2章から始まり驚く。
第2、3、1、4、6、5、7章の順で描かれ、敢えてバッドエンドの結果を見せられる。そこに至る人の営みを見下ろす視点らしい。
残念ながら私的にはそれが返って混乱し、つまらないと感じてしまった😓サスペンスがつまらないのは頂けない😔

監督は人間同士の細々したドラマを遠巻きに上から見下ろす「天使の視点」と考えているらしい。
いや、人間を暖かく見守る"守護天使"ではなく、酷く冷徹で突き放して観察するような視点が貫かれていました。

カタルーニャ地方の陽光の中で、人と人との分かり合えなさが象徴され、コミュニケーションの不毛さ、人との絶望的な距離感を感じさせた。
まぁ、そのような人たちはいるだろうけど、救いの無い描写の方が印象的で残念だった。
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