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デッド・ドント・ダイのPikKaのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
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海外でも話題になっていたけど、予告編などを見た感じだと、このキャストでゾンビ映画は面白そう!って期待大で日本公開を楽しみにしていました。

ビル・マーレイとアダム・ドライヴァーのバディぶりの画が好き。
ダイナーでのコーヒーとドーナツ休憩にこだわるクリフの提案が立て続けに仲間2人から容赦なく断られる場面のビルの演技は何度観ても面白い。
個人的には洋画あるある展開なアメリカの田舎町のダイナーでのコーヒーとドーナツは憧れる(笑)

大きな身体でイケメンなアダムが
2人乗りのスマート(コンパクトカー)に乗って颯爽と現れる場面の可愛さに思わず吹き出してしまうなど、ちょこちょこ面白さがある。

『ロード・オブ・ザ・リング』など
他作品ネタもチラホラあって楽しめる演出も散りばめられています。

コーヒーやシャルドネ、ファッション、Wi-Fiなど、生前執着していたものを求めてゾンビが歩き回る姿が滑稽です。

ティルダ・スウィントンの役名が
ゼルダ・ウインストンだったり、
刀だったり仏像だったり南無阿弥陀仏を唱えたりなどの唐突な日本ネタもそれなりに楽しいし、どんな役をしても惹きつける魅力があるティルダだからこその面白さがあって。
(『キル・ビル vol.1』でのザ・ブライドみたいな感じも。)

後半の後半にはクリフとロニーではなく、ビルとアダムの撮影舞台裏的なセリフ展開もあったりして、ちょこちょこ面白い場面を挟み込んでいますが、作品全体としては終始ゆるやかで静かめな展開続きなのと肝心のゾンビの印象も含め、全体的なストーリーや見せ場のインパクトが薄めかなぁと感じたり…。
謎のまま終わっていくシュール感もあるけれど、会話劇みたいにセリフを楽しむ感じは最高。
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