【映画愛】
ジム・ジャームッシュの新作はゆるふわゾンビ映画。彼の作品らしくゆっくり進むので全く緊張感がない。
田舎町の3人しかいない小さな警察署の職員たちと、地球の軸がズレたことにより世界的に発生しだしたゾンビの話。
主人公が「ピーターソン」という名前であり、パターソンのつながりがあるとかないとか(ない)。
映画愛にあふれている作品で、「吸血鬼ノスフェラトゥ」のTシャツを着てて、店内には「遊星からの物体X」のポスター、「サイコ」のモーテルの話、「スターウォーズ」のキーホルダーのくだりなどなど細かな描写が楽しめる。
ゾンビが出てからであるが、このゾンビは生前の動きが反映されるタイプのやつで生活習慣とか好みの物に行き寄せられていく。
最近の人間らしく「Wi-Fi」「Bluetooth」「siri」を探し回るゾンビの斬新さw
ゾンビ映画の難しいところはオチの付け方だけど、本作は物質社会となり、モノに固執するっようになった人間に対する警鐘という形で終わらせている(という解釈)。
いずれにしてもティルダ様がめちゃくちゃにかっこいい剣術をみせるのでその点だけでも必見といったところか。
※ちなみに興行収入や客の入りは「心霊喫茶『エクストラ』」に余裕で負けています(意味深)。
2020.6.9