とびん

デッド・ドント・ダイのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

地球の自転軸が変化したことで生体反応に影響を及ぼし死者が蘇って地球が滅ぶお話。
脚本はとてもシンプルでわかりやすかった。このままじゃ地球がヤバい、ゾンビが出るかもって巷じゃ噂になってるよ、ゾンビに備えよう! やっぱダメでした……
と、本当にわかりやすい起承転結になっていた。
世間に順じて生きることって、そもそも生きる屍に等しいんじゃないの? という確固たるメッセージ性を感じた。
世捨て人が生き残ったり、拘置所の少年たちが逃げおおせたり、日本かぶれの女性が宇宙人に救われたり。
でもなぜ世間がダメなものなのかという、理由がないから酷評されてるのかなぁ。
こんなに世間って堅苦しくて、めんどくさいものだよねって言ってれば、もうちょいこのメッセージに意味がでてきたと思う。
そして途中のメタ発言。
「ジムがくれた台本に書いてあった」
という台詞には痺れた。こんなこと言っていいんだ……。
斬新でどの物語にもない台詞だけど、賛否両論がありそう。
それを言われた瞬間、どう見ていいかわからなくなる。
役者としてみればいいのか、キャラクターとしてみればいいのか。自分は、コメディーだったら笑えるシーンとしてありだとは思うが、大体的にコメディーといえない映画は受け入れ難いものがあるとこの作品で感じた。たしか、デッドプールでメタ発言があった気がするが、あれくらいがちょうどいい。
伏線にしたり、くどくど言うのは、人によっては冷める要因になっちゃうかも。
作り手の色々な試みがあって面白い作品だった。物語もテンポが良く、とても見やすかった。
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