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デッド・ドント・ダイのYUZOのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.8
久しぶりの映画館鑑賞!
多分今年2月以来。

ジム・ジャームッシュがゾンビ映画を撮るとこんなB級ホラーな仕上がりになるのかと興味深く鑑賞できた。もともと好きな監督だったけど、これまで抱いてたイメージと異なりユーモア満載で、作風の広さにますます好きになった。

全編に渡り小ネタが満載で最後まで楽しませてもらえた。
まずゴーストバスターズのビル・マーレイとスターウォーズのアダム・ランバートが保安官の同じチームでゾンビに対峙する画が不思議な感覚。
一般的なゾンビ映画に見られる緊迫感は皆無。どこまでもゆるく愛らしくものある。ゾンビはコーヒーやwi-fiを求めて感情の赴くままに彷徨う。
イギー・ポップがゾンビになって人に噛みつく画を見られる日がくるなんて思いもしなかった。

アダム・ランバートが感情なくフルスイングでバッサバッサ頭部を振り抜く姿はコロナ禍の鬱屈した思いを解消する痛快さ。
明確な着地点がある訳ではないけど、ここまで映画に楽しませてもらった感覚は久しくなかったし、映画館鑑賞の再開がこの映画でよかったと心底思えた満足度の高い作品。
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