叡福寺清子

どん底作家の人生に幸あれ!の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.5
チャールズ・ディケンスとチャーリー浜師匠の区別がイマイチできない三遊亭呼延灼です.こんばんわ.共通点はどちらも鬼籍に入ってる事くらいでしょうか.ごめんくさい.あ,こりゃまったくっさい,せっしぼ~ん.
公式のイントロダクションを拝見いたしますと,原作は6度も映像化されたそうですね.知りませんでした.呼延灼,深く反省でございます.

で,本作.あちらには「人間万事塞翁が丙午」という諺はございますでしょうか.視聴中ずっと,その言葉が連想されました.実際には,若干意味合いが違うのですが,まぁ人生に無駄なし.どこでどう活かされるかわからんのだから,「三角関数なんて大人になったら必要ないじゃん」,という屁理屈を言うのはお止めなさい.「それは貴方の人生が知識の必要がないしょうもない人生だからですよ」って,反論されるのがオチですぞ.
えっ!ほぼ中卒のおめぇにエラそうな事言われなくねぇですって.まったくその通り.ですけどね,森羅万象いろんなエロい事に興味がないと,創作エロ落語なんてできないんですよ,ちゃんと学校で習ったでしょ.「エロこそ全ての推進力なり」って平賀源内さんの今際の際の言葉を.

学校といえば,ディケンズさん自身が学校に通学したのって,人生で4年間だけだったそうですね.むしろ自由を抑圧する学校なんぞに通わなかったのが幸いしたんじゃないでしょうか.ほらな.「人間万事塞翁が丙午」だろ.

あと,途中で登場する狡猾な使用人さんがイアン・ブラウンに観えてしょうがありませんでした,とさ.