世界的ベストセラー小説の完結作、世界同時発売に先駆けて集められた9人の翻訳家たちは、
発売権を獲得した出版社の社長によって、携帯や他の通信機器一切を奪われた状態で軟禁され、翻訳作業をさせられることに。
息も詰まる作業に辟易とする現場、そんなおり、社長に1通のメールが送られてくる。その内容は…
的なあらすじから始まるミステリー。
結末や展開はおおよそ予想通りだったのだけど、
投げっぱなしではない丁寧な脚本の作りが個人的に素晴らしく、
「あー良いミステリ見たなー」と
すごく満足した気持ちになりました。
特にオチにかけての収束の仕方が、めちゃくちゃ綺麗で好きです。
じっくりとした演出や、フランスらしい風刺の効いた時おり辛辣なセリフだったりも良いスパイスになっていて、
派手さは決してないけどその分、また見返したいなぁと思える映画でした。