このレビューはネタバレを含みます
話が幾重にも重なる構造になっており、今何を追求しているのか気持ちがあっちこっちに振られる作品。
中盤で早めの犯人ネタバラシかと思いきや、更にどんでん返しが続いて面白かった。
ただ、中盤以降はアレックスと社長エリックの関係に注視するため、他の翻訳家達が一気にモブキャラに…。
作者オスカル・ブラックと著書『デュダリス』の復讐を巡るエゴに巻き込まれて死傷者が出てしまうのも痛ましい。
その犠牲も小説内外の暗喩と捉えて見ると新たな発見があったりするんだろうなぁという気もする。
あとは多言語作戦会議バトルの勢いが好き。