鍋レモン

9人の翻訳家 囚われたベストセラーの鍋レモンのレビュー・感想・評価

4.1
⚪概要とあらすじ
世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとするダン・ブラウンの小説「ロバート・ラングドン」シリーズの出版秘話をもとにしたミステリー映画。

シリーズ4作目「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったという前代未聞のエピソードを題材に描く。フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められた。翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。

⚪キャッチコピーとセリフ
“あなたは、この結末を「誤訳」する。”

「くたばれ クソ野郎」

⚪感想
ミステリー作品。

どんでん返しを観たくてどんでん返しと調べるがその弊害として二転三転がお決まりだけどそれを加味しても面白い作品だった。

ミステリーやサスペンスをよく観てたりする人は何だかんだ分かってしまいそうだけど物語としての面白さと作りの上手さがある。

登場人物はかなり多めだが名前を覚えておけばそんなに難なく観れた。

別の言語に翻訳できる人物が集まっているために後半に繰り広げられる会話のシーンが印象に残った。
「イー アル サン スー」

文学的な名言も沢山あった。

個人的に『ユージュアル・サスペクツ』に物語の作り込みが似ていて目が離せず手に汗握った。
カイザー・ソゼに続くようなオスカル・ブラック。



⚪以下ネタバレ



本編とはほぼ関係ないけど日本産コピー機の印刷スピードが褒められて何だかんだ嬉しさが。

冒頭の本が燃えているシーンがラストの方で繋がる物語構図好きすぎる。

エリックが流出させた犯人のいる刑務所に訪れているのかと思いきや、エリック自身が刑務所に収監されているという演出が良い。

アレックスは他4人と組んでいたことは事実だがカバンの交換は行ってないので4人はただ巻き込まれたのみ。

アレックスは幼少期に本屋の老人と仲良くなり働き始め、『デダリュス』を。老人はその出来栄えに驚き教え子であったエリックにと。だかアレックスはエリックのやり方に不満を。なので老人の名で出して欲しいと。
時が少し流れ、老人は独占契約をしないことをエリックに。エリックは老人を階段から突き落とし、本屋を燃やし、原稿を持ち去った。
アレックスの復讐。最後の最後老人との思い出を思い出すアレックスが切なかった。

アレックスが続きが気になるあまりオリエント急行の本を盗もうとし、本屋の老人が犯人を当てれれば本をあげ、外したらお店を手伝うことにする。全員と当てるも手伝いを。老人はアレックスに才能を見いだし、この演出で見ている方にはオリエント急行のネタバレをしないっていうのが良かった。

⚪以下あらすじ(Wikipediaから引用)
フランスの人里離れた村にある洋館に9カ国から翻訳家が集められた。全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の完結編の各国語への翻訳のためだ。しかし9人は洋館の地下に隠された要塞のような密室に隔離されてしまう。海賊行為と違法流出を恐れた出版元が著者の同意のもと、彼らを隔離して極秘に翻訳を行わせることにしたのだ。

9人は外出はおろか、電話やソーシャル・ネットワーキング・サービスSNSなどの通信も禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿をひたすら翻訳していく。そんなある夜、出版社社長の元に「冒頭10ページをインターネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。それは翻訳家に紛れ込んだ原作者の出版者に対する復讐の始まりだったのだ。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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