想像よりずっと面白かった！！かなりお気に入りの映画になった。
教養のある映画は最高。
本筋とはあまり関係ないが。
人間にとって、自分の人間としての尊厳というものがとても、時には命より重要だということがなんだか不思議に新鮮だった。
尊厳を傷つけられたら、怒るし、仕返ししてしまうし、ナイフやピストルも持ち出すし、死ぬことだってある。
ヨーロッパっぽさなのかも。でも、尊厳を傷つけられたと思ったらこれほど怒ってもいいんだなって思ったので、自分の中では心に残る作品になった。
小説という人格と尊厳の塊のようなものがテーマの中心だったというのもあり。
結局、登場人物たちが必死になってそれぞれがそれぞれなりに戦っていたのも、全員自分の尊厳をかけていたというような気がする。だから本筋と関係ある気もしている。
創作という人権と人格に深く関わる行為に真摯に向き合っていたという点でとても誠実な作品であり、そういうところが好きだった。まあそういう映画はいくらでもあるんだろうけど、とにかく自分はそう思ったのでこの映画は好きだった。
もう一回見たい。
