9人の翻訳家 囚われたベストセラーの神判のレビュー・感想・評価

シチュエーションは斬新で、9人の翻訳家も一癖ある個性派揃い。しかも、ボンドガールのオルガも翻訳家として出演、序盤は祭がはじまる前の高揚感があり、自然と胸が高まります。

しかし、本作はキャラクターの行動原理が不明で、なぜ電気を消した、なぜ服を脱がせた、なぜ殺した、なぜ警察を介入させない等々、理解に苦しむことが多々あります。

しかも、ミステリーの肝である、原稿を保管するセキュリティが甘いため、原稿が流出しても一切の驚きがないうえ、せっかくの密室シチュエーションも意味がないものになっています。