Votoms

僕のワンダフル・ジャーニーのVotomsのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

前作と引き続き転生を続ける犬のお話。但し、今回はイーサンの孫娘CJを幸せにするためにベイリーは何度も転生する。
前回と比べるとCJの複雑な恋愛模様というか人間関係が出ており、犬と人との絆に関する話というのが若干薄れてしまっているような感じもする。第一に転生の度にベイリーの飼い主が変わった前作と比べ、今作ではあまりそうした描写が少ない。途中の黒人の飼い主ですらそんなに強く関係性が描写されていない。前作の場合はそれぞれの飼い主にも物語があって、ほぼ全ての場合に強い絆が成立している。こうした描写が弱くなってしまったのは個人的には残念だった。本作劇中においてベイリーは「人は犬がいなければ幸せになれない」と言ってるわけだが、CJとトレントの周りの人間関係を描くのに力を注ぎすぎてそちらの描写がそこまで描かれていなかったのは否めない。
とはいえ、今作でもベイリーは目的を果たして人を幸福にしていき、最期にまたイーサンと一緒に虹の橋を渡る展開はやはりグッとくる。犬は本当に素晴らしい動物だと再認識させられた。
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