いぬわんわん

わたしは光をにぎっているのいぬわんわんのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
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澪、口を閉ざしつつも態度や表情は繊細で偽りがないから、言葉はなくとも心情がちゃんと胸に届いてた。
彼女がいつも、ありがとう とか またね とか言わずに深々と頭を下げるだけなのがちょっと好き。

生と死 とか、大切なものが無くなったり、愛と葛藤と覚悟とか、ほんとはいろんな要素があるのにシリアスじゃなくて、大切なのは、日々そこに暮らすひとびとの日常、湯気、詩、朝霧。おんなじような肌ざわりで感じた。

彼女を取り巻く様々なやさしさが、なんだか他人事には思えなくてキュッとしたし、こういうにんげんの美しい部分がどうか消えませんようにと願います。終わりのシーンが良すぎた、、

銭湯行きたくなっちゃったし、銭湯でバイトしてみたくなっちゃった。


ことばは向こうからやってくる。ことばは光。