うめ

わたしは光をにぎっているのうめのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
3.9
始まったと思った新しい生活

なのに

あのタイルをこする音が

あのカランとなる桶の音が

私を再び引き戻す

何もないと思った

この手の中に

残っていた

たくさんの場所の記憶は

未来に繋がっていく

光はきっとある

全ての人の手の中に



中川監督の
ゆったりしているようで
突きつける悲しく残酷な現実
それを安定感抜群の松本穂香とくれば
作品の味わいは増す
そして
彼こそが“光”とも言えるか
光石研の上手さが光る
ちょっと浮世離れしているようでも
この感覚
私は好きですね
うめ

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