映画太郎

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼の映画太郎のレビュー・感想・評価

1.0
キャスティングに魅力を感じない。基本的に安い(大安売り)「羊たちの沈」その物と言ってもいい。ただ原作がそうならどうにもできない。そもそも映画業界にいる人間が「羊たちの沈黙」を知らない訳がない。
また、前作でも言える事だけど、警察機構やハッキング(クラッキング)についてどれだけ取材をしたんだろうか? 私はどちらにも詳しくないが、映画としてリアリティを感じられないかった。ネットワークやウイルスの専門用語を並べているだけに見える。実はハッカーを描いた優れた映画はそんな小手先の描写は少ないと思う。画面よりも、何が起こっているのか、どんな手口なのかの方が観る側にとってはリアリティを感じられるからだ。YouTubeに「実話に基づいたサイバー攻撃」と言う動画ある。サイバー攻撃を扱っている企業の動画だ。仰々しい画面は少なく、USBメモリーを病院内に落としておくだけで大規模医療センターを1ヶ月で乗っとるという話。字幕はあるけど台詞はない。それでもぞっとする。こう言うのはセンスの問題としか言いようがない。日本人にはそう言うセンスがない。
中田監督は面白い作品も撮っているのにただただ残念。
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