すいかのたね

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

1.8

このレビューはネタバレを含みます

話は正直前作より酷くなったと思います...しかし前作より良かった点が1つありました。それは成田亮演じる浦野のキャラ。天才っぽい不気味な雰囲気が出てるのは演者の力だと思いました。彼が出張ってると中々見れた…がやっぱり話や演出のクオリティはむしろ下がってるのでは?

そもそももうスマホ落っことして私生活を覗かれるって話じゃなくなってる…話の主軸はMなるスーパーハカーを加賀谷と浦野が一緒に追い詰めるというバディ物、そして加賀谷のトラウマをどう処理するか…トラウマは結局劇中でちゃんと着地しなかったですけど…。

でも正直バディの話結構面白かった。浦野と加賀谷は良いコンビでは?傷持ち同士通じる部分ありそうだし、レクター博士よろしく浦野がハカー力活かして捜査に助言するとかなら見たいです。前作に比べ浦野頭良くなりすぎでは?と思いましたが許容範囲…でもまあ成田亮の力に頼りすぎかなあ。

バディ物じゃなくなった瞬間から本当に酷いです。まずアメを矢みたいに加工し噴き出して目潰し!…いや思い付いてもやらないだろ…誰か止めなかったのか?あんな刺さるとは思えないし…よしんば刺さっても体育会系っぽい刑事を抑え込んで溺死させるほど浦野は強いのか?まあ連続殺人犯だから死体運びとかで案外鍛えられてるのかもしれませんが、いきなりギャグ寄りに殺すのかよと、そこまで良いじゃんと少し積みあがってたものが崩れました。

更に浦野の脱出方法…アキラ100%にはもう突っ込むことはありませんが…近すぎるだろ浦野と加賀谷笑。絶対追いつけるじゃんどうして見失うんだ…警察の服着て白髪パーマとか滅茶苦茶目立つでしょどう考えても…。そんなに加賀谷との別れのシーン入れたかったんですかね…悪いけどアホみたいでした。

Mの正体はもう…なんかもうどうでもいいです。友人と既に死んでる人って意外というかなんというか…裏をかかれてるのかこれは?という感じというか、今までの話何だったのと思いました。要は皆浦野にいいようにされていたというだけですが、恐らく多くの視聴者が「まあ何だかんだで浦野が黒幕なんでしょ?」と思いながらこの映画見始めるんじゃないでしょうか?だから結局…まあそうなるよなという…意外…ではやっぱり無いよね?何というか脱力するオチでした。
ラストもスマホを落としたってそういう…うんはいOKです。

あと音楽が全体的に良くない…特に浦野が出ると流れるBGM、全然合わないと思います。あとラスト付近加賀谷が刺されるシーンのBGM何あれ?変にゆったりしてて元からない緊迫感が更に無くなってました…というかあのシーン全体的に色々おかしい…ヒロインが頑張って車のクラクションを押した意味皆無だし、偽装Mは刺された加賀谷にむかってノロノロ歩くし…何?別にすぐMじゃなく警察ですってバレるんだから急いで駈け寄ってくるところで気を失うとかで良いじゃん…。

まあ白石麻衣の谷間がちょっと見えたので痛み分けか…っていやそんなんじゃ騙されんぞ!
すいかのたね

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