jam

クロール ー凶暴領域ーのjamのレビュー・感想・評価

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)
3.6
台風15号、つづいた19号の被害に遭われ、まだ生活の基盤が元に戻らない方々がいらっしゃる…

私がこの作品を観たのは、そんな時期のことです。
軽々しく、ハリケーンの脅威であるとか、それに立ち向かう人の在り方を述べるのも気が引けるくらいで。

けれど、そんなことを言っていては、いつまで経ってもレビューは書けそうもありませんので。


父と娘
ちょっとしたボタンのかけ違いから、気持ちが離れてしまいかけている。
そんな二人のお話。


負けず嫌いだけれども、最近は今ひとつ、結果が出せずにいたクロールの選手、ヘイリー。
幼い頃から彼女に水泳を教え、導いてきた父とはあることから疎遠に。
大型のハリケーンが実家を直撃する、そして父と連絡が取れなくて。
ヘイリーは、父の元へと向かうのですが…


パニック映画として観て。
状況はだいたい先が読めるので、それほどの目新しさは感じなくて。
事前に、ワニに襲われるという情報は得ていたから、それもあまり驚かず。

ただ、やはり。
ワニの予想以上の素早さ、凶暴さには脅威を感じずにはいられませんでした。


そして。
困難な状況を切り抜けたキーワード。

私は最強捕獲者よ!

父に見出され、一度は否定し。
最終的には戻って。

さすれば、自ずと。
二人の関係性は。


息を飲む場面の連続。
それも、醍醐味なれど。
残るのは。
親子の絆。
jam

jam