社会のダストダス

クロール ー凶暴領域ーの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)
3.3
自然災害と父娘のスポ根、そしてワニを思い出の我が家に詰め合わせた濃密な87分。
登場人物は主に競泳選手のヘイリーとハリケーンの直撃したフロリダの実家に住む父親デイブと優秀なワンちゃん、その他の人物は餌と割り切って構わない。

CGなのかアニマトロニクスなのか分からないが、ワニの見た目と動きがとてもリアル。ワニの行動で有名な”必殺デスロール!”も当然拝むことができる。ハリケーンで氾濫した淀んだ水の中から突然現れるのはなかなかハラハラする。

主人公ヘイリーもなかなか強キャラで、いくら競泳選手とはいえ泳いでワニから逃げ切り、劇中何度か噛まれても機転と主人公補正で乗り切っている。

いうまでもなく人が食われるパニックムービーだが、引くほどグロいシーンはなく、父娘の家族ドラマにも重点が置かれている。上映時間は短めだけど密度は濃い。