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Lost in New York(英題)のseapony3000のレビュー・感想・評価

Lost in New York(英題)(1989年製作の映画)
5.0
ふたりの幼女が納屋で妄想する世界が時空を超えてニューヨークへ。お洒落な女の子ふたりに生まれ変わり彷徨ったり、見失った相手を想う老婆の語り、仮面を被る女の子たち。裸にトレンチコートのカッコいい黒人女性も街角や浜辺に漂う。全員がふたりの分身なのだろう。脈絡のないイメージ映像の羅列のようでいて、こんなニュアンスができてしまうジャン・ローランのセンスは真似できない。ニューヨークのさりげないストリートのカットも痺れるし、ビル群をバックにした屋上、コニーアイランドでの場面も素晴らしい。突然墓場から美女の吸血鬼。ジャンローランなら当たり前の演出にうっとりする。幻の街でお互いの魂を探し合いながらかくれんぼ。セリーヌとジュリーも彷彿させる。音楽も良い〜philippe d'aram

ピクニックアットハンギングロックやエロールフリン主演の作品、顔のない眼や、ラングのムーンフリートやデルマーデイヴィスのノワール作品なんかの語りも冒頭出てきた。

夢と現実を繋ぐジャンローランの浜辺。
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