のりまき

ウォルター少年と、夏の休日ののりまきのレビュー・感想・評価

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邦題のバカ。騙されてはダメ。少年は語り部で老人映画です。

ダメ母が学校に通う間ウォルターを預けたのは二人の老叔父が住む田舎の家。この兄弟は謎めいている。大金を持っているのに、日がな一日ポーチに座ってやってくるセールスマンを銃で威嚇して追い払うことを趣味としている。若い頃はギャングだったと噂する者もいる。確かに兄のガスはチンピラ5人をのしてしまう腕前の持ち主。ある時弟のハーヴが話してくれたのは二人が外人部隊で活躍した日々、そしてアラブの姫君との恋物語だった。嫌々やってきたウォルターも次第に2人に魅了され・・・。

この素敵なフェアリーテイルに魂を吹き込むのは二人の名優。豪快な兄にロバート・デュバル、軽妙な弟にマイケル・ケイン。あまりにチャーミングで、ウォルターと同じくスクリーンのこちら側でも、困った買い物も、アラビアン・ナイト風の冒険譚もすんなり受け入れられる。原題のダブルミーニングも、まさかのオチも甘くて爽やか。
マイケル・ケインがウォルターを招き入れるシーンは『サイダーハウスルール』で息子を失ったケインが、愛するものを取り戻せたようでホロリとした。
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