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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅のScriabinのレビュー・感想・評価

4.2
ボスの映画と同時期に公開されててどっちも見に行こうと思って行けなかった方。ボスよりも面白かったのに。

「色は使いたくない」トスカーナの青空をほめたたえ青い海を愛しながらも、モノクロ映画に魅せられた人のように白と黒/光と影の魅力に抗えない。
エッシャーの作品にトロンプルイユの残滓が見えるからか、映画の作りがクエイっぽかった。
"Wonderful Aristocratic Art" たる彼の作品には、循環(反復)・連想ゲーム・映画への関心など同時代との共通点がある一方で、目・死・版画という西洋美術の古典を最新のバリエーションにし直す伝統的な面もある。

フランコ・マンニーノの『家族の肖像』のアダージョ使ってて良かった。
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