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パラサイト 半地下の家族のJYのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

①格差社会
┗韓国の格差社会について恥ずかしながら知識がなかったので勉強になった。豪雨のシーン、匂いがつくこと、トイレの位置色々と衝撃だった。この映画を見てて思ったのは誰も悪くないということ。お金持ち一家も普通に暮らしていて、半地下の家族も生きるために必死で、そのさらに地下に住む夫婦も生きるために必死で、、スタート地点の違い、貧富の差が全ての問題の根源だなと改めて実感した。またお金持ちのお母さんが子どものためにいい先生をつけたいという気持ち、殺すつもりはなかったが地下の匂いに嫌な顔をした瞬間に燃え上がる殺意、どちらサイドにも共感できるところが多かった
(追記)
最後のシーン、働いて家を買って父さんを地上に出すと言っていたが
監督によるとキウーの給料だと家を買うのに572年ほどかかる計算らしい。スタート地点が違うと、あの一家ほど能力持ってても(家庭教師できる英語力、偽造の書類作れる美術力など)どうすることもできないという皮肉を感じる
②テンポ感
┗前半コミカル、しかし後半になるとどっと重くなる感じ。軽い感じの音楽もテンポ感をよく演出していた。シリアスなシーンなのに場面にそぐわない音楽が流れていてその違和感からも不気味さをすごい感じた(石で殴られるシーンとか)
③伏線
┗物語本編とさることながらポスターの伏線もすごい。物語のキーとなる水石がしっかりと映っていたり、どちらの家族のものでもない足が映っていたり、、見終わったからこその面白さもある。

・関係ないけど、キウーの俳優さんwitchに出てた人と同じ人だって気づかなかった、雰囲気ここまで変わるものかと感心
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