ロロノアゾロ

パラサイト 半地下の家族のロロノアゾロのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
5.0
★★★★★【金賞】

『パラサイト 半地下の家族』(パラサイト はんちかのかぞく、朝: 기생충、寄生蟲、英: Parasite)は、2019年の韓国のブラック・コメディスリラー映画。監督はポン・ジュノ、脚本はジュノとハン・ジンウォン。第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たす。第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した。非英語作品の作品賞受賞は史上初めてのことである。また、アカデミー作品賞とカンヌの最高賞を同時に受賞した作品は『マーティ』(1955年)以来、65年ぶりとなった。(Wiki参照)

2019年の韓国映画です。アジア勢初のアカデミー賞脚本賞ということで気になっておりましたがやっと鑑賞できました。始めの1時間については「あぁ、こんなものか。」という印象。コメディ調を交えながら飽きの来ない演出をしてくれます。ただ、質素で淡白であり、色を感じさせてくれない歯痒さ。ただ、後半については白に塗り尽くされたキャンバスが色付けされていき、その全ての伏線が回収され、一気に深みを増します。韓国の格差社会を縦の構図を使い実に見事に表現し、富裕層が貧困層へ感じる匂いをスクリーンで如実に映し出しています。誰かに紹介したい作品です。