最初息子が金持ち家族の家庭教師二なるんだけど、その時に偽造証明書作るのに娘が美大志望ってことが自然に分かり、すぐに美術の先生として、金持ち家族に入る。
こういう、めちゃめちゃ自然な流れで、フリが入って、気持ちよく話が進む。
話の構成がめっちゃ上手い。
もといた家政婦が大食漢で二人分食べてたって主人が言う流れに不自然さがまるでない。伏線というより、軽いフリがすごく効いてる。
後半のキャンプに行ってから、最後の事件までが、ホントにシーンとして繋がってるような。ものすごく分かりやすい。
前半は金持ち家族に取り入るコメディ、後半は地下室の秘密から発展するミステリー。そこに格差問題をしっかり描いている。
また、半地下の匂いがするっていうのも、根源的に下に見ている暗示がずっと効いてる感じが、最後の自分の息子の命だけ最優先みたいな形に現れたところで、怒り爆発。みたいな。
匂いのことは直接は言わないんだよね。でも、軽蔑感が醸し出てしまう。
とにかく、話の流れがすごい綺麗な映画だった。
何気に、金持ち家族の、アホなママがすごいハマってた。非現実的なキャラなんだけど、まじでこんな人いるかもしれないと思えた。めっちゃ難しい演技と思う。
