このレビューはネタバレを含みます
アメリカでは「ジョーカー」、日本では「万引き家族」、そして韓国では本作品が、社会の底辺に生きている人々の姿を描いてますが、それぞれアプローチの仕方が違って、「ジョーカー」はスリラーに、「万引き家族」は人情噺、そして本作品はシニカルに描いているのだけど、共通しているのは、最後はそれぞれの作品の世界=社会からの暴力への反抗でした。不思議な一致だと思いますが、現代の抱える問題は根本的に同じなのかなと思いました。
ただ、残念なのは本作品のラストは希望というよりも、深い絶望からの問いかけなので、「天気の子」に比べ未来への推進力力強さには欠けてた気がします。
