パラサイト 半地下の家族のhikkimanのネタバレレビュー・内容・結末

最短距離で無駄なく家族4人がパラサイトしていく。スムーズすぎてあっけなくも感じていたが、後半に待ち受けるハラハラ感を考慮すれば、あれぐらいが心地よい。

まさか、前の家政婦が・・ってか、あんな豪邸の家政婦なら、そこそこ給料あるんじゃないの？って、疑問もあったが・・勝ち組と負け組の差は埋めようもなく、中間も存在しないってことなのか。
私は前の家政婦が再登場するまでは、息子の同級生が留学から帰ってくるから彼を殺すって流れになるんだと思ってたら、違いましたな。ってか、彼が帰ってくる場合も、かなりヤバイと思うけど・・

お父さんが金持ちパパを刺してしまう流れ、やるせない。これまでにニオイのことを言われて盗み聞きしたり、思うところがあるのはわかる。でも、パパはパパなりに努力して今の生活を掴んで、維持してるんじゃないのか。パパは、人の道を踏み外すような罪を犯したのか。パパに現状の苦しみの全てをなすりつけていいのか。だって、勝手に忍び込んだのアンタたちだよ。盗み聞きされてるなんて知らないから、人は思ったことなんだって言うわな。地下に隠れてないで、さっさと捕まって罪を償いやがれ！って、そんなちんけな感想になっちまいましたよラストは。マジメすぎて、いけませんなー。

息子が金持ちになって豪邸を買い取るシーンは、幻だよね。無理に美談にできる話じゃねーわ。

娘が刺されるシーン、体がビクってなるほど驚いた。彼女が、汚水吹き出すトイレのフタに座ってタバコを吸うシーン、貧困の闇やで。地獄やで。