パラサイト 半地下の家族のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

対称と非対称。写し鏡に入り込む異物。構成としてとてもよくできた映画で、その練りこみ具合が素晴らしいですね。物語も典型にはまらず、どこに進むのかわからないから、ハラハラする。小道具の使い方も巧み。映画的には本当によくできています。

あとは、韓国における高い失業率や貧困の格差の拡大がこの作品にも反映されていて、それにどこまで共感できるかがですね。ボクの場合は登場人物たちに今一つ感情移入ができなかったのでこの点数。これは映画の問題ではなく、ボクの問題。