カヨ

パラサイト 半地下の家族のカヨのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.5
軽快なテンポで衝撃のラストまで駆け抜ける映画。
翻訳と会話の相づちの取り方に違和感はあるけど、国が違うんだから仕方ない程度。あまり気にはならない。
それよりも、ストーリー全体のテンポの良さ、ラストの余韻を持たせた含みの表現が秀逸だった。
資本主義について、とても考えさせられる映画。現代社会にかなり向き合ってる。描写の端々がリアルかつ馴染みがあるので、説得力が半端ない映画になっていた。(そう感じたのは、たぶん韓国と文化圏が同じだからだと思う。)
あと韓国と日本って話す時の発声が似てるなと感じた。

カメラワークについて。
本筋ではまったく触れないが、映画全体のカメラワークが「窓」をキーワードに構成されていると感じた。
光の入り方、陰影の描写がまるで絵画のようだった。かなり余白や暗転が多い構成になっていたけど、余白の取り方、暗転も不自然ではなく心地良かった。

初めての韓国映画だったけど、話題になるだけあるという作品。観て良かった。
カヨ

カヨ