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パラサイト 半地下の家族のよのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで体験したことのない壮絶な映画だった。

物語が始まってすぐから何かおかしいなとは思っていたが、物語の中盤に差し掛かる頃には恐ろしいほどの尿意に襲われ、膀胱は暴発寸前の状況だった。

ただ映画的に激しいアクションがあるわけではないので、どのタイミングで席を立つかわからず後半は膀胱と俺との激しいデッドヒートが繰り広げられる。
また、中盤に差し掛かる頃には映画と関係ない汗が絶えず流れ続けたのはこれまで何本も映画を観てきて初めての経験。

終盤に至っては座席の上で足を組んだり前のめりになったり、チャックを緩めて何とか堪えるという苦しい展開。運良く席がプレミアムシートしか空いてなく、初めは「これに千円かよ…」と二度とプレミアムシートは使うまいと思っていたが、この状況下においては、普通の席よりスペースの余裕があるので思う存分動けるプレミアムシートに心の底から感謝した。

いっそこのまま漏らしてしまうのはどうかとか、上映前に購入した飲み物のカップの中にしてもギリバレないんじゃないかとか様々な考えが頭をよぎったが、なんとか絶え抜きそしてエンドロールへ。

我が愚息をもげるんじゃないかと思うくらい力一杯握りしめながら迎えたエンドロールの瞬間は、これも今までに何本も映画を観てきて体験したことのない解放感。文字が表示されたと同時に席を立ち、ダッシュでトイレに駆け込み感動の結末へ。
今回に関しては、ここまで激しい戦いを耐え抜いた自分を素直に褒めてあげたい。

今回の件で上映前のトイレの重要性が身にしみて分かった特別な映画となった。次回からは必ず上映前に全てを出し切って心から映画を楽しもうと思う。

TOHOシネマズ新宿の本日15:20からの上映回で、しきりに席の上を動き回ったり静かなシーンでシャカシャカ音を立てながら上着を脱いでいたのは何を隠そう私です。
周辺の方々には大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありません。

ちなみに映画は尿意と戦いながらも、わかりやすいストーリーと練りこまれた脚本で非常に面白かった。尿意がなければもっと楽しめたかと思うと悔しい思いです。
よ