このレビューはネタバレを含みます
この作品は、カンヌのパルムドールや、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞などを獲得しアカデミー賞で6部門ノミネート(作品賞にノミネートされたのはアジア初)という様々な快挙を達成し世界中で話題となった韓国映画である。
半地下で貧しく暮らす家族が、裕福な家庭のもとでとんでもないことに遭遇する話。
監督であるポンジュノは、ネタバレを断固禁止している。
初めの部分はとても楽しおかしく、コメディー映画のようでした。貧乏一家がどんどん裕福な一家に寄生していく様子がスピーディーに描かれています。良かったです。
そして、中盤あたりでもう一人の人物の存在がわかり話は急展開しそのまま映画はカオス状態になっていきます。それ以降の話が少し自分的には気に入りませんでした。貧しい側の家族が気の毒で気の毒で観ていて辛かったです。そういう意味で、この映画は是枝監督の「万引き家族」に似ていると思います。
この映画の見どころは、絶対にこの先が見えないストーリーです。監督が「ねたばれすんなよ😡😡」と言ってる意味もわかります。でもそれ以外の部分(は普通で、印象に残るような強烈な役者の演技や面白いカメラワーク・カットもありませんでした。
あと、途中で無駄に片言に近い英語を挟んでくるのがいらないなと思います。
なので、後半のストーリーに少し異議がある私自身にとっては、少し期待しすぎたかな？っという感じで映画館を出ました。
しかし、「最後はどうなるんだろう？」という好奇心も強く、凄く2時間があっという間でした。
面白い映画だというのは確かです。お勧めします。
結論、モールス信号はいつも最後の最後で力を発揮する。
p.s.
個人的に好きなカットがあってそれは、裕福な家庭の長女が歩けない家庭教師をしてた貧乏家族の息子をおんぶして逃げようとしているカットです。
家族に興味を示さない年頃の女子が、必死に好きな人を助けようとしていて何かグッとくるものがありました。
この気持ちわかります？
