これも投稿し忘れていた。誰もが納得できるエンターテイメント。緻密に練られたブラックユーモアたっぷりの脚本、素晴らしい撮影とリアルとフィクショナリーを上手に行き来する俳優陣。どこをとっても瑕疵のない作品ではあるものの、どんなメッセージを込めたかったのか、は私には突き刺してくるものはなかった。石。絵。社会の階級差の中でいったい誰が誰に寄生しているのか…いろんな暗喩が含まれながらも、果たして貧富の差を描きたかったのかと言われるとそうでもない印象が拭えない。
あらゆる立場にいる人間に届くように作られたつくりは素晴らしく、その立ち位置はどこかジョーカーと被るものの、後半どこか感動もなく過ぎてしまうのはそれが原因なのかも。
