映画としてのクオリティーは高いと思いました。
格差社会、貧困、差別等の現代社会を痛烈に皮肉りブラックユーモアで包み込む脚本、それを撮影、編集、音響、音楽等で見事に表現した演出、監督のイメージを見事に具現化した役者さん達。ビジュアルでも半地下という特殊な設定のセットと対比した豪邸、そして゛あの゛場所はまさに本作のテーマの一つでもある縦社会だなと。特に金持ちのパパママのラブシーンは人間の穢れた心理を抉りだして秀逸でした。
本作を観て、ふと「アメリカン・ビューティー」を思い出しました。
ただ、個人的に私の好みの作品ではない。
