最高でした！
やっぱり、好き。
ポン・ジュノ監督にソン・ガンホ！
対極にある人々が交差する高台の豪邸。
大変な環境でも明るく生きている半地下のキム一家。いや、明るく行かないと生きていかれない…。
なんとか生きるために計画する息子。
それに乗ってだんだんとパク家にパラサイトしていく。そのくだりははみている側もあーあ、うまーく入っちゃってるよぉ〜なんでニヤニヤしながら見てしまう。まるで証人。
冒頭のシーンで貰う石。
うーん、これって…。と思ってしまいます。意味のない小道具やセリフなんで、ないだろうな。
そうだよねぇ、と。
そして、スカウト。
あー、スカウト。だから、息子が第一段かぁ、なんて思いました。
地下、半地下、地上。
それぞれ交わるもの相入れないモノが澱のように横たわっていたんだろう。
だからこそ、クライマックスであの行動。
そのシーンのソン・ガンホは鳥肌が立つほどの凄みがあります。
表情から様々なモノが伝わってくる…。
自分ではどうにもできない事。這い上がれない社会。
偏見や差別などないまぜにして。
大雨の中自宅へ戻る3人が辿る道は、現実世界での格差を余すところなく、描いていて、その後に来る絶望感がより強調されていた。うーん、現実へ戻るとき、それぞれの胸の中には何が去来するんでしょう。
計画なんて無い方が良いという。その諦観がきいていて辛い。それはそう思いたく無いけど、思わないと生きられないって叫びにも聞こえる。
それぞれの登場人物が生き生きとしていてリアル。
